証券アナリスト試験を勉強中の皆様、こんにちは。
今回は、私が「証券アナリスト」を目指した理由について語って見たいと思います。
証券アナリストを目指している方や証券アナリスト試験勉強中の方のモチベーションアップなどのお役に立てれば、嬉しいです。
では、早速、大学を卒業して新入社員として証券会社に入社したお話からスタートです。
Contents
営業から1年で本部に栄転
私は、大学を卒業して新入社員として、証券会社に入社しました。
日本企業にある一般的な総合職のような採用で入社し、とあるベッドタウンエリアに配属され、個人営業に従事していました。
入社前は、会社のお金で自己売買をする株式ディーラー業務を希望していましたが、その希望は通ることなく、営業に配属されました。
専門職など特別な枠での採用でない限り、証券会社に入社した場合、多くは個人営業(リテール営業)や法人営業(ホールセールス)がファーストキャリアとなることが多いようです。
死ぬものぐるいで個人営業に精を出し、新入社員トップの新規開拓成績を残した私は、2年目にして本部部署に栄転することができました。
仕事ノウハウについてはこちらがおすすめです
またしても、株式ディーラーを希望する私の望みとは異なる人事異動ではありましたが、この本部部署での経験が、私が「アナリストになりたい」と思う大きなきっかけとなりました。
推奨商品がデフォルト
証券会社が販売する金融商品にはリスクがあります。銀行のように元本保証の商品はありません。
そのことを私たち営業員も顧客も十分に理解した上で、金融商品の販売を行っています。それでも、自分がお客様に推奨して、購入してもらった商品がデフォルト(債務不履行)になってしまう経験は、とても辛いものです。
1年目、一生懸命に新規開拓をして仲良くなれたお客様、人として未熟な私を応援して多くのことを教えてくれたお客様が購入してくれた1000万円が0円になることすらあるのです。
一番大きなネガティブな出来事は、とある会社が発行した社債のデフォルトです。本部が推奨する既発の債権でした。
もちろん金融商品なので、信用リスクの存在は、顧客を含めて十分に理解しでいました。
しかし、一生懸命、新規開拓をして購入してもらい、積み上げた数千万円が一瞬にしてなくなる経験は衝撃でした。
必ずしも、本部・経営陣だけの責任ではありませんし、
マーケットで生きる以上、ある意味仕方のないことです。
でも、
まだ、
純粋にお客様に喜んでもらうことだけを考えていた私は、この会社のデフォルト以来、自分自身の仕事の意義を考え直すようになりました。
本部部署で見えてきたこと
「金融商品の営業」という自分の仕事について悩み始めた頃、私は本部部署に異動となりました。
正直、一営業員であった時は、本部や経営陣への大きな不振もありましたが、立場が変われば物事の見方も変わります。
個人として、会社という組織として、大切なことを、この営業本部で働いた数年間で学ぶことができました。
でも、ずっと
「もっと効率的に手数料を稼ぐ方法があるはず」
「もっとたくさんお客様に喜んでもらえる方法があるはず」
と考え続けていました。
100%正しい投資判断がしたい!
ある日、私は、ふと気がつきました。
「購入した株が全て上がれば、いいのだ!」
「100%正しい投資判断ができれば、みんなハッピーだ!」
と。
今、改めて考えてみると当然のことのようにも思えますが、その時は、新しい光が差し込んだような気持ちにさえなりました。
極論を言えば、
100%正しい投資判断をすることができれば、お客様の資産は増加し続け、私たち証券会社も雪だるま式に手数料を稼ぎ続けることができるのです。
マーケットには、相場が上昇した時だけでなく、下落した時にも利益を得ることができる手法があります。
つまり、
どんな状況であっても、どんな瞬間であっても、正しい判断をすることができれば、必ず利益を稼ぐことができるのです。
(私は、証券アナリストの仕事に限らず、マーケットが大好きです。「どんな時でも利益を取ることができる」そのことが最も魅力的で魅了されています。)
私が正しい投資判断を示そう!
私が正しい投資判断を示すことにより、お客様の利益を稼ぎ、資産を増やし、雪だるま式に手数料を稼ごうと考えました。
そんなインパクトを持った仕事は証券アナリストの他に思いつきませんでした。
実際にアナリストの仕事についてから、その仕事の重要性と責任の重さをひしひしと感じています。社会的インパクトの大きいお仕事です。
➡️証券アナリストとはどんな仕事?資格と業務内容|年収・難易度【2018】
※実際には100%正しい投資判断を示すことは不可能です。念のため。
アナリスト資格を取得
「100%正しい投資判断を示したい!」と思うようになってから、私は、株式ディリングではなく、投資調査部署への異動希望を出すようになりました。
それと同時に、証券アナリストの資格取得を目指しました。
具体的には、
証券アナリスト試験を受験するために必須である通信教育の申し込み
→1次レベル試験を春3科目合格
→第2次レベルを翌年夏に合格
と全て独学でストレートに合格することができました。
最短期間・最安値で合格することができたと思います。
➡️最新【完全版】証券アナリスト資格に独学簡単に合格できた方法を一挙公開|必読記事
実際には、アナリストの資格を取ってから、アナリストの業務に就くまでには数年の時間がかかっています。
資格を取る意義について質問を受けることが多いですが、アナリストの仕事をするための最低限の知識が身につくだけでなく「アナリストの仕事がしたい」という情熱を伝えることができる点でも、資格を取得する価値はあるのかなと思います。
少なくとも私は、証券アナリスト資格に合格できたからこそ、個人営業から証券アナリストにキャリアチェンジすることができたと思います。
「アナリストになりたい」と口で言い続けているだけでは、何も変えることはできません。
「アナリスト資格に価値はない」という意見に対して
「アナリスト資格は価値ない」という意見を受けることもあります。
私も、証券アナリストの資格を取得すること自体には、何の意味もないと思います。
ただ、証券アナリスト資格を手段として利用する価値は十分にあると思います。
逆に言えば、証券アナリストの資格を取得して何がしたいのか、それが明確でない人は取得しても無駄だと思います。
そもそも、合格・取得すること自体に意味を持つ資格なんて一つにないと思います。
資格を取って、
どう利用するか、
どう価値を見出すのか、
その利用価値を見出すことができる人には、絶対に価値ある資格だと思います。
「数学が苦手だから」などという理由で躊躇している人もいるかもしれませんが、関数電卓・金融電卓さえあれば、誰でも合格できる資格だと思いますよ。
➡️【文系でも余裕で合格】証券アナリスト試験の難易度について
必読記事
➡️【完全版】証券アナリスト資格に独学簡単に合格できた方法を一挙公開
このサイトが少しでも皆様のお役に立てますように。疑問点などあれば気軽にコメントいただければ嬉しいです。