証券営業から1年で本部部署に引き抜かれた新入社員の働き方|証券アナリストになる方法

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証券会社に新卒入社する場合、営業からキャリアをスタートする人が多いと思います。

そして多くの人は、営業員として一生を終える気がします。

平凡で特にアピールポイントもなく数のために採用された私も例外なく、リテール営業に配属され社会人としてのキャリアをスタートさせました。

複数支店にアクセスできるような会社の寮に入りました。

何もなかったけれど、改めて振り返ってみると大切なエッセンスをたくさん発見したので、言葉に残しておきます。

あくまで私の新卒リテール1年目の仕事ご紹介です。会社によっても異なりますし、時代の流れとともに、仕事内容も変化していきます。あくまで、2010年頃のありふれた新入社員の話として、ご覧ください。

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まずは、導入研修

入社前に証券外務員2種の取得を義務付けられた新入社員の中で、数名だけ取得できていない人がいました!そう私です!入社前から劣等生のレッテルを貼られ、誰にも期待されていないような新入社員でした。その期待に応えるかのごとく、研修の記憶はほぼありません。学んだことは以下2点でしょうか。

パフォーマンスとして机を拭くこと

記憶に残っている話がひとつだけあります。研修担当の先輩社員の一人の方が、新入社員目からみても明らかに仕事ができない人でした。そんな彼は、新入社員よりも早く出勤し、毎朝、新入社員の研修用デスクを拭いてくださっていました。

早い段階でそのことを知った私は、同期社員に提案しました。「毎日デスクを拭く必要はないと思うが、パフォーマンスとして毎朝デスクを拭く価値はある」と。今思い出しても、これは今後の社会を行き抜く上で、とても重要な考え方だと思っています。物理的無意味なことであっても、重要な価値を生み出すことがあると。

断るということ

そしてもう一つ。明らかに打ち上げなど仕事以外のお付き合いを避けている先輩社員の言葉です。「風邪気味でみんなにうつしてしまうわけにはいかないので、遠慮しておきます」この言葉は、良くも悪くも、同じことを伝える場合でも、言葉の選択が重要であると学びました。このほかの座学研修やロールプレイングについては、まったくと言っていいほど記憶にありません。

支店へ配属

おそらく研修の中で優秀であると判断された同期が、本店などの都心に配属される中、私は初めて聞くようなベッドタウンに配属されました。辞令を受けた当初、どこの県かすら知りませんでした。今思うと、期待されている新入社員は、本店や都心の大型支店に配属されていたんですよね。明らかに落ちこぼれと判断された配属でしたが、この頃の私は特に、何の感情もなく出勤当日を迎えたように思います。

毎日店頭当番で営業成績ゼロ半年

私は総合職だったのですが、何故か、店頭の顧客対応をする一般職の課に配属されました。女性の総合職が1名だったため、女性であることが理由かと思いましたが、営業成績は、1日中営業活動を行う他の支店の同期と比較されます。私は店頭で、同期の営業成績が共有される中、いつも焦っていました。その時の支店長(今での人生の師のように思っています)は、「後半半年トップに立てる!」そういつも言っていたことを覚えています。

1日軽く数千件の新規アポ

半年ほどたった頃、毎日の店頭当番が週2日程度に減りました。週3日は自由に営業ができる!来店客に営業活動を邪魔されることなく(来店してくださるお客様は大切です!)、水を得た魚のように営業をしました。

新規アポ取りの時は、着信音の時間に履歴を入力することで、1秒も電話を置かないようにしました。アポ取りは訪問だけでなく、時間ロスを最小限にするために、来店誘致をしました(来店してもらったほうが上席者のサポートを受けやすいメリットもあります)。

得意技は肯定文です!「資料送ってもいいですか?」とは聞きません、必ず「資料送りますね」。「面談のお時間いただけますか?」ではありません、時間をいただくことを前提に、「面談のお時間は、(今日明日であれば)いついただけますか?」なんて、全てイエスを前提に話を進める工夫をしました。(あくまで童顔でボーっとしてみられる女性の場合ですが、こういったことも奏功したように思います。)

ピンポンダッシュならぬピンポン営業

電話での新規開拓に飽きてきた頃、イメージでいうと「ザルの目」が結構詰まってきたなっと思い始めた頃、飛び込み営業をスタートさせました。工夫した点は、無視されても切られても「いつも礼儀ただしく礼をして去ること」。現在の多くのインターフォンにはカメラが付いており、応答してもらえなくても、営業マンを見ている可能性が大きいです。私はどんな時も見られている意識で、大げさにいえば営業中は女優になった気持ちで、無碍に扱われた時ほど、丁寧に「ありがとうございました」と一人声に出して礼をして、立ち去っていました。

ポストのプロになれそう

飛び込み訪問とポスティングを毎日行っていると、ポストのプロにでもなれそうな気持になりました。このポストであれば片手で資料を入れることができる、このポストは入り口が固いので両手使わなきゃ、なんてポストに対して資料をいれる最短手段を身につけていきました。資料を入れる方向、織り方にも工夫が必要です。

法人開拓では粘りに粘って1分もらおう

規模の大きい取引を狙って法人開拓も行いました。しっかり受付があるような大企業では、アポなし訪問は断られて当然ですので、受付の方と仲良くなるように心がけました。中小企業で入り口に従業員の方が見える場合は、10回目の訪問ぐらいから「1分だけください」と1分プレゼンをします。同僚の手前、反応してくれない方が後ほどこっそり連絡をくれたこともあります。

新入社員トップの成績で、本社勤務へ

上期の営業成績ゼロから、下期に見事挽回して、1年間の新入社員トップの成績を残すことができました。笑いながら「後半挽回しよう」といって店頭に座らせ続けた支店長の言葉が現実となりました。私は、この成績があってか否か、本社に異動となりました。

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