アナリストの仕事をするからには、目指すは「ランキングトップのアナリスト」です。
そのアナリストランキングには、いくつかの種類があることをご存知ですか?
Contents
証券アナリストランキングの種類
投資家からの投票による人気アナリストランキングとして、
- 日本経済新聞社が発行する週刊投資金融情報専門紙「日経ヴェリタス」
- グローバル投資家向け金融専門誌「Institutional Investor(インスティテューショナル・インベスター)」
アナリストの予想をデータ解析(定量評価)する唯一のアナリストランキングとして
- トムソン・ロイター社のスターマイン・アナリスト アワード
の3つのアナリストランキングについて、ご説明します。
日経ヴェリタスのアナリストランキング
- 日経ヴェリタスは、日本経済新聞社が発行する週刊投資金融情報専門紙
- 毎年、3月頃に、機関投資家の投票による人気アナリストランキングを発表
- ファンダメンタルズ・アナリストが対象となる企業の業種別の分類が28セクター
- その他は、市場分析アナリスト、クオンツ、ストラテジストとエコノミストの4セクター
日本経済新聞社が発行する「日経ヴェリタス」が毎年3月ごろに発表するアナリストランキングです。
アナリストの絶対的なパフォーマンスではなく、機関投資家の投票によりランキングが決定します。
そのため、投票権がある機関投資家を接待したり仲良くしたりetc…している人もいるかもしれませんね。
インスティテューショナル・インベスター誌「Institutional Investor」のアナリストランキング
- インスティテューショナル・インベスターは、2014年に50周年を迎えたアメリカを代表する金融専門誌
- 毎年、機関投資家の投票による人気アナリストランキングを発表
- ファンダメンタルズ・アナリストが対象となる企業の業種別の分類が27セクタ
- その他は、クオンツ、ストラテジストとエコノミストの4セクター
アメリカを代表する金融専門誌が公表するアナリストランキングです。
日経ヴェリタスのランキング同様に、機関投資家の投票によりアナリストのランキングが決定します。
トムソン・ロイター社のアナリストランキング
- 「トムソン・ロイターアナリスト・アワード」は、アナリストのパフォーマンスをデータ解析により客観的に評価してランキング化したものです。
- 7 月 1 日から 2017 年 6 月 30 日の 12 か月間のパフォーマンスにを対象に、毎年8月頃に発表
➡️トムソン・ロイター アナリスト・アワード・ジャパン 2017
どのアナリストランキングが重要か
日経ヴェリタス、インスティテューショナル・インベスターのランキングが機関投資家の投票で決定するのに対して、トムソンロイター社のアナリスト・アワードは、絶対的なパフォーマンスを計算してランキングが決定されます。
そのため、先の日経ヴェリタス、インスティテューショナル・インベスターのアナリストランキングには、機関投資家とコネクションがある大手証券会社のアナリストが名を連ねるのに対して、
トムソン・ロイター社のアナリストランキングには中小以下の証券会社に属するアナリストの名前が上がってきます。
それぞれのアナリストランキングを見比べるととても面白いです。
「どのアナリストランキングが最も重要なのか」という質問にお答えするのはとても難しいです。
外資系証券会社など海外顧客からの収益比率が大きいような会社では、海外投資家からの投票が影響しやすいインスティテューショナル・インベスター誌を重視する傾向にあるかもしれませんね。
いずれにしても、機関投資家からの評価が重要なのか、絶対的なパフォーマンス評価が大切なのかの違いかと思いますので、それぞれの評価基準が異なることを踏まえて、ランキングを活用していただければいいかと思います。
今回、紹介した他にも、いくつかのアナリストランキングが存在しています。
アナリストランキングの問題点
すでにご説明した通りですが、アナリストランキングの集計方法には、「投資家による投票」と「絶対的なパフォーマンス評価・定量的な評価」の2種類があります・
この機関投資家投からの評価とパフォーマンス評価は、必ずしも一致していません。
機関投資家からの評価が重要なのか、絶対的なパフォーマンスが重要なのか、アナリストとして仕事をする以上、その両方ともがとても大切なんだと思います。
だから、全てのアナリストランキングを獲得できるよに、努力していきたいですね。頑張ろう!!